雄大な北アルプス、澄み切った空気と水
 飛騨高山にある透析施設のwebsite
deta4.jpg
〒506-0825 岐阜県高山市石浦町6-220                                                            代表:0577-36-1911 透析:0577-36-1191


きれいな透析液

きれいな透析液

sum_106729161626.jpg高桑内科クリニックで使われる透析用水は、下呂市と高山市にまたがる飛騨一ノ宮の位山(くらいやま)に源を発しています。位山は中部日本の分水嶺となっており、ここで湧き出た水は、飛騨川、長良川を通じて太平洋に注ぎ、宮川、神通川の流れは日本海に注いでいます。毎秒何万トンを生む水源の、お膝元にある高山市はどれだけ 水がキレイかおわかりいただけたでしょうか。特に透析液の清浄化を実現する上でかかせない、RO装置、限外濾過フィルターなどは、あくまで濾過による精製です。阻止率100%の限外濾過フィルターは存在しません。従って透析液の清浄化には、限外濾過フィルターの入口側濃度値が重要であることは言うまでもありません。入口側、すなわち原水のエンドトキシンが年間を通して低値を示す当院では、RO装置による処理だけで、十分ET値は感度以下になります。従って当院の限外濾過フィルターは、予備的なニュアンスでの設置でしかありません。肝心なのは汚染巣を作らない配管の管理と的確な消毒で維持管理に努めることです。豊富な水資源に感謝!

システム紹介

OnlineHDFや間歇補充型HDF(I-HDF)など多様な治療法に対応:TR-3300M(東レ社製)

逆ろ過透析液による多様な治療法に対応CIMG1818.JPG
逆ろ過透析液をを用いた自動プライミング・自動返血の他、オンラインHDFや、今後の新しい治療方法として注目されている間歇補充型HDF(I-HDF)など、多様な治療法に対応したTR-3300Mを導入しました。



逆濾過透析液を使用した自動透析システム:TR-3000MA(東レ社製)

逆ろ過透析液によるサポート機能P1010875s.jpg
厳格な水質管理により元、逆ろ過透析液をを用いた自動プライミング・自動返血・自動脱血・急速補液・手動送液の各サポート機能を標準搭載したTR-3000MAを導入しました。



OnlineHDFモードを搭載したTR-3000M(東レ社製):10台設置

P1010870s.jpgHDF(血液透析濾過)は濾過膜を介して物質を除去する方法と拡散による物質除去を組み合わせて、小分子物質から低蛋白領域物質までの除去効率を高めることが可能となった治療法です。当院においても厳格な透析液の清浄化を進めた結果、透析液を補充液とするon-lineHDFが行えるようになりました。 透析液の清浄化は、HDにおいでも大変重要であり、医療機器安全委員会主導の元、機器の保守・点検、エンドトキシン、細菌検査など透析液の清浄化を今後も継続してすすめていきます。

極低濃度薬液封入システム RO装置:TW-HI(東レ社製)

RO水ラインを低濃度の次亜にて朝まで封入P1000634.JPG
RO モジュール出口以降のRO水ラインを極低濃度の薬液(次亜塩素酸ナトリウム:約1ppm)にて封入します。RO水の汚染原因のひとつである2次汚染防止を発揮し、安全かつ安定的にエンドトキシンを低値に維持できる自動化システムです。多人数用供給装置(TC-HI)、A液溶解装置(TP-2)、B末溶解装置(BHI-JP)の入口まで自動で封入します。

2段階消毒液の作成 多人数用透析液供給装置:TC-HI(東レ社製)

P1000633.JPG
エンドトキシン低減化対策に有効な2段階消毒機能(高濃度次亜による消毒効果及びたんぱく質分解のための洗浄効果/低濃度次亜による朝までライン封入による2次汚染防止効果)を採用致しました。これにより、装置内部品の劣化を最小限に抑え、菌の増殖を抑制します。



配管のポイント

日常高濃度の消毒される配管の効果の維持、有機物の除去 ⇒ クリーンホースの採用
適正な配管口径の選択 ⇒ レイノルズ数<2320以下は完全層流
デッドスペースの排除(接続部、分岐部) ⇒ レデュース継手の採用
不要なバルブの削除 ⇒ 配管ルートの質素化

ページトップへ

洗浄・消毒方法

洗浄・消毒は使い分けています。
現在の人工透析装置に対するベストな洗浄・消毒方法は何か?を考えた時、当院では部材への影響をまず念頭に置き、目的を絞って実施します。従って洗浄・消毒パターンは目的にあわせて2通りのパターンで行っています。

システム環境

多人数用透析液供給装置に東レ社製:TC-HI、患者監視装置には同じく東レ社製:TR-3000MA、TR-3000Mなど計31台設置

通常時の洗浄・消毒パターン
月・火・木・金
次亜塩素酸ナトリウム+ダイラケミNY(クリーンケミカル社)
※次亜塩素酸ソーダに添加し、その相乗効果で、通常単独では除去されなかった有機物の付着を短時間で溶解除去する次亜添加型アルカリ性溶液。

主にタンパク除去を目的とした洗浄・消毒スタイルです。
混合薬液濃度設定
高濃度薬液洗浄:次亜濃度(末端300ppm)、ダイラケミNY濃度(末端500倍)
低濃度薬液封入:次亜濃度(末端20ppm)、ダイラケミNY濃度(末端7500倍)

工程 前水洗 高濃度次亜洗浄 封入 低濃度次亜洗浄 封入

時間(min)

20 20 30

20

翌朝まで

水・土
※クリーンCL(ANテック社)+次亜塩素酸ナトリウム+ダイラケミNY
※無臭性の液体タイプのスケール除去剤。

当院では週に2回、炭Caなどのスケール除去を行っています。
濃度設定
洗浄(30倍希釈):末端濃度5000ppm。

工程 前水洗 酸洗 封入 前水洗 高濃度次亜洗浄 封入 低濃度次亜洗浄 封入

時間(min)

20 20 30

30

20 30 20 翌朝まで

 従来の次亜と酢酸のみの洗浄に比べ、部材への影響(液漏れ、錆等)はほとんどありません。おかげで部品のオーバーホール時も、ステンレス等は新品同様の輝きを保っています。しかしon-lineHDFなどハイパフォーマンスな透析が主流の現在、装置によっては排液側シリコンチューブ等への異物の析出が、時々出現します。
この白いブツブツした異物の分析を依頼した所、成分は透析液成分(ブドウ糖)、生体成分(タンパク質)由来の有機化合物と、次亜などが発生源となる塩化物(塩)の混合物との分析結果がでました。これらが発生した場合、その性質上、次亜などでは溶解することはできません。濃度を濃くしても無駄です。かえって装置の部材が損傷します。当院ではこんな時は消毒液の交換、及び洗浄プログラムをスポット的に変更して対応しています。

異物の除去を目的とした洗浄・消毒パターン
月・水・金
※キュアーX(ANテック社)
過酢酸洗浄剤で、成分である過酸化水素が配管内の汚れ成分を、酸化させ剥離しやすくする効果がある。

濃度設定
3.4%キュアーXを100倍希釈で洗浄・封入

工程 前水洗 酸洗浄 封入

時間(min)

20 20 翌朝まで

火・木・土
次亜塩素酸ナトリウム消毒(ダイラケミNY添加)

工程 前水洗 高濃度次亜洗浄 封入 低濃度次亜洗浄 封入

時間(min)

20 20 30

20

翌朝まで

P1010929syou.jpg異物に対して過酢酸による剥離、洗い流し洗浄を目的とした消毒洗浄パターンです。過酢酸の使用による部材への影響やコスト的なことも考え、あくまでスポット的に1か月間だけ行います。使用してみると過酸化水素の剥離・洗浄作用の効果は目に見えてわかります。白く濁った感のあったシリコンホースは見事に生き返ります。気になるスパンですが、当院では透析装置の点検時に気になったら行う程度でやっています。

透析液という性質上、これが1番という洗浄・消毒方法はないと思います。タンパク溶解のためのアルカリ溶液とスケール(炭Ca等)溶解のための酸洗浄、お互いに相反する性質の洗浄に加えて、消毒効果を求めなければなりません。全てを完璧に補える洗浄剤はおそらくないと思われます(特に1液製剤)。あまりに強い効果を求め過ぎてもリスクとして錆、腐食など部材損傷が発生しやすくなります。錆、腐食箇所はデッドスペースとなって細菌の巣窟になるとも言われています。
 当院では、部材に優しい薬液設定、消毒パターンで透析液の水質を保護を前提に、仮に異物の沈着等が見られた場合でも、その時点でスポット的に洗浄剤の変更やパターンを変えるなどして対応する手段をとっています。

透析業務支援システム

透析業務支援システム

高桑内科クリニック臨床工学科では、平成10年院内LANを構築したことに併せて、分散型コンピュータシステムの一つで、アプリケーションソフト、データベースなどの情報資源を集中管理する「サーバ」と、そのサーバの管理する資源を利用するコンピュータである「クライアント」が接続されたコンピュータネットワーク、いわゆる「クライアントサーバシステム」を確立しました。そして患者情報や検査、投薬、透析条件などの記録をデータベース化して管理を行う当院独自の透析業務支援システムを開発しました。市販のソフトを用いて自作することで、施設の需要に応じたシステム(無駄のない)を作ることができるほか、メーカー等の支援システムに比べ、コストパフォーマンス的にも大変優れています。近年、当院のようなサテライト透析施設においても患者さんは高齢化、重症化しております。したがってデータの一元管理は、写しなどの手書き作業の単純なルチン業務を減らすことができ、ヒューマンエラーを無くせるばかりか、空き時間を様々な患者ケアにまわすということが可能となります。

仕 様
患者基本情報
基本情報(氏名・性別・生年月日・住所)
病歴情報(既往歴)
連絡先情報(連絡先・家族構成)
転入転院履歴・入院・外来履歴
透析情報・血液感染情報
バスキュラーアクセス情報
保険者証情報
禁忌情報
機能 検査管理 自動インポート・データ抽出、グラフ化機能・貧血評価・骨代謝評価
検査スケジュール管理・検体ラベル印刷機能
透析効率他、TACurea、PCR、GNRI、塩分摂取量etcの自動計算機能
体重管理 透析前、及び後体重は、体重計のRS-232C出力から、Accessにダイレクト自動入力 
指示管理 透析指示(処置、注射等)の機能
検査指示(CTR、エコー等)のスケジュール機能
定期処方薬のオーダリング機能・薬剤情報説明書簡単印刷
透析準備
本日の処置リスト一覧・使用備品、薬剤出力
透析記録

透析記録自動印刷(前体重測定時連動、目標除水量自動計算出力)

患者紹介

透析サマリー、診療情報提供書、検査履歴etc自動出力



主な機能紹介

検査データ自動インポート機能

当院では、血液検査関係は全て外注(株式会社BML)で行っており、測定結果は伝送プログラムを通じて送られてきます。本システムでは、それをテキスト化して抽出し、データベースに自動インポートする機能を持たせました。
蓄積されたデータはグラフや表にすることで、様々な角度から視覚的に分析できます。併せてデータから透析効率をはじめ、nPCR、CrINDEX、TACurea、GNRI、塩分摂取量、補正化Ca、鉄飽和率など様々な計算を自動的に行ってくれるので、診療支援に役立ちます。それ以外に希望のデータをEXEL等でに容易に出力できるので、看護師さんらによる受け持ち患者さんの管理にも適しています。また本システムは患者個人個人の検査スケジュール機能を有しており、その時々の項目別に検体ラベルを自動印刷してくれます。

体重データダイレクト入力機能

透析前後の体重測定については、各透析機器メーカーが販売している支援システムでは体重の自動入力などやってくれます。しかし一般的な透析室における体重測定は患者さんが自分で計って、それをプリント出力してベッドサイドで除水計算をするというのが基本ではないでしょうか。当院の支援システムでは、体重計(RS232C出力対応)の計測データを、直接、Accessにダイレクト入力することを可能にしました。患者さんは入室の際の手順は以下のようになります。
1、体重計横に設置した液晶タッチパネル上に表示した、自分の名前をタッチします。(透析スケジュール機能により管理されている本日治療を行う透析患者名が、パネル上に作られた透析室見取り図のベッド位置に表示されています)
2、体重計に乗ります。測定結果はシリアル通信にて画面に表示されます。併せて本日の基礎体重に対する増加量も表示されます。
3、透析記録印刷をタッチすることで体重、本日の目標除水量等が計算された本日の透析記録カルテが印刷されます。データは随時サーバに蓄積され、透析効率の計算などに用いられます。

指示管理機能(各種帳票出力)

「患者基本情報」、「注射・処置指示」、「定期処方薬指示」、「血液定期検査指示(スケジュール)」、「心・腹エコー、胸部X-P、心電図検査等指示(スケジュール)」などの指示が簡単なキー操作で可能。その指示は全ての帳票に反映されます。
主な帳票出力
基本情報関連・・「診療情報提供書」、「透析連絡表」、「透析記録」、「定期薬剤情報提供書」
※患者基本情報からの既往歴、定期処方薬指示からの定期薬リストは診療情報提供書、透析連絡票に反映する。透析記録に即座に反映される注射処置指示等は、特に注射日だけ透析記録に出力されるため、ESA療法(特にネスプ)の隔週注射指示などへの対応には便利である。処置リストも同様である。またエコーなどの事前予約済みな必要な検査はスケジュール入力により、検査日直前の透析記録にてお知らせしてくれるなどの親切設計としました。
検査関連・・・・「血液検査データ履歴」、「骨代謝評価報告書」、「貧血評価報告書」、「透析効率評価」、「バスキュラーアクセス管理(エコー画像)」、「血液検査検体ラベル出力」
※貧血評価レポートは鉄飽和率など自動計算を含めた最新のデータから、過去何カ月前(任意指定)まで遡って出力し、併せて現在のESA療法状況もレポート化してくれるので、診療支援におおいに役立っている。骨代謝レポートにおいても同様である。患者個人個人の血液検査項目もスケジュールすることで、採血日に出力された検体ラベル=採血患者であり、それも項目別にシールで印刷されるので、それをスピッツに貼り付けるだけで検査落ちは防ぐことができます。

動作環境

LAN系統図.JPG

サーバシステム
      OS:Windows Server 2012 R2 Essentials
      DBシステム:SQLServer 2012

クライアントシステム
      OS:Windows7 Professional
      RDB:Access 2010
    





ページトップへ

基本メニュー

患者基礎情報管理シート他科受信用診療情報提供書の出力リーダー業務用管理シート定期処方管理シート透析サマリーの出力

検査管理

骨代謝評価データ管理骨代謝評価報告書出力貧血評価データ管理貧血評価報告書出力電解質データ管理生化、血液データ管理透析効率データ管理GNRI 塩分摂取量管理検査データレポート出力

体重計連携~透析記録印刷

体重データ転送システムタッチパネル画面(透析患者名選択)体重測定時のデータ転送→透析記録発行 透析記録~前体重と除水計算が自動記録~ 隔週の注射指示等は対象日に薬品名が網掛け出力 胸部X-P検査日もスケジュールから対象日に自動出力 透析後の患者名選択 透析後体重値の自動転送 本日の前後体重、除水量、過不足等の一覧

その他

バスキュラーアクセス管理 定期血液検査ラベル発行 特殊検査検体ラベル発行 特殊検査検体ラベル発行(パルス) 薬剤情報提供書発行